今から20年前。
友人がカフェを営むことになり中古物件を借りました。
数年ほったらかされた15畳ほどの部屋の状態はあまり宜しくありません。蜘蛛の巣はもちろんほこりも凄く木の部分は傷んでいました。
でも、この空間がどのように変わっていくのかとてもワクワクです。
「内装は好きにしていい。」と大家さんからの許可を得ていたのでまずは壊れた個所を修理。
カウンターやテーブル、窓枠・玄関に便器等。
素人集団。見よう見真似で修理しました。カウンターに窓、玄関はどんな色にしようか。トイレはどんな雰囲気に仕上げるか。修理をしながら「色」を考え仕上がりを想像するだけでアドレナリンが出まくり大変な作業でしたが楽しさが勝っていました。
修理が終わり、ペンキ塗り開始!
まずはカウンター・ドアを平らな筆でブラウンに塗りました。絵の具のようにス――――――と簡単に塗れるものだとばかり思っていましたが結構な技術が必要です。
厚い部分もあれば薄く線になっている部分もあります。塗りなおすとさらにデコボコになり初日の仕上がりは、素人感丸出しの悲惨なものとなりました(笑)
翌日、乾いたペンキを確認しちょっと器用な友人が修正塗りをしました。昨日は平らな筆を使用しましたが細い筆とローラーを使用。するとブラウンの薄い個所と濃い個所、デコボコ感が逆に暖かな雰囲気を出し素敵な仕上がりです。壁はローラーを使ってホワイトに。ブラウンはどうにか誤魔化せますがホワイトは塗りムラがすぐにわかります。
慎重に均等にローラーに力を加えながら、作業者&ムラがないか確認する監督官をペアにして丁寧に丁寧に塗りました。
初日の練習の成果が出たのか昨日のようなムラやデコボコは面積のある個所を塗装する場合はペンキローラーだな。と学習しました。
全神経を壁に集中しすぎたため塗り終わった時には右腕はカチコチの筋肉痛。トレーナーは至る所にペンキがつき、違ったデザインの服へ変身していました。
(塗装時は捨ててもいい服もしくはデコリたい服を着るべし。)
最終日、カウンターと机をスプレータイプのペンキで塗装。周りに色移りしないよう新聞紙やブルーシートで保護し準備完了。人差し指に全神経を集中です。
昨日の壁塗りの疲れが出てしまいますがそれは気合。薄く薄く均等に塗るようカウンターと机を行ったり来たり。何度も薄く重ね塗りをしてシックな家具に大変身しました。
最後に床です。ローラー班と角の細かい部分を担当する筆班にグループ分け。四方から玄関に向かってひたすら塗りコロコロ・べたべた丁寧に塗りました。
あまりに大量のペンキを使っての作業だったため玄関に辿り着くころにはシンナー臭で少し気分が悪くなってしまいましたが、達成感は半端なかったです。
仕上がりは予想以上の出来!暖かみのあるゆったり空間に完成しました。
初めての塗装はデコボコから始まり試行錯誤しながらハプニングも筋肉痛も多々ありましたが、とてもいい経験になりその後のDIYに活かされています。