彼女が出した結婚の条件それは古い外壁をキレイに塗装して。古着屋さん兼洋服のお直しのお店の自宅兼店舗を開業するのに協力をすることでした。

夫の仕事場の若い後輩が長い間付き合っていた彼女に結婚のためにプロポーズをしようとしたときの話です。
彼女はアパレル系の仕事をしていてとってもお洒落。自分でも洋服を作れるぐらいの洋裁の知識も有り、夢は洋裁やアパレル系の仕事で独立することだったんです。
それを知っていた彼はプロポーズ前に彼女の夢を応援するつもりでこっそりと店舗兼住宅の不動産を探して、結婚後に彼女がすぐにアパレル系のお店を立ち上げれるように店舗兼住宅の中古物件を購入していたんです。
でプロポーズしようと思った当日。
彼女にサプライズでわざわざ、彼が購入した中古物件の前に連れ出して、ここが将来僕たちの住む家だよっと言いながらプロポーズをしたんだそう。
絶対に喜んでくれるはずと思ったのですが、彼女はなぜか浮かない顔で、この中古物件って、アパレル店舗だったの前?と聞いて来たんです。
咄嗟に彼は、この物件は以前個人の文房具や雑貨を売る長年地域の細々生活用品を売るお店だったことを彼女に伝えました。
店主が高齢で引退して空き店舗になってから格安で購入できたことも伝えると。
彼女は一言。私は確かに古着屋さんや洋裁のお店を開くのが夢だけど、このお店の見た感じの外壁の色も雰囲気も、私が考えているお店のイメージじゃない、このままだとプロポーズはノー。
でももし、店舗の入り口や外壁周りをアパレル系のお洒落なイメージに塗り直してくれたなら考えると言ってその日は気まずい雰囲気の中帰宅。
しばらく、プロポーズの失敗で彼女とも会えなくなってしまった彼。
でも気を取り直して、要するに、購入した店舗兼物件の外観をお洒落なアパレル系の雰囲気にデザインしなおしたらいいということと考えた彼。
もともとお洒落なアパレル系彼女と付き合うぐらいなので、建築デザイナーやクリエイティブ関連の友人も多く、店舗の雰囲気をアパレル系のお洒落な外観に変える方法を相談したら、やはり友人たちが皆で彼の購入した物件の外観をお洒落に変えるために協力してくれることになったんです。
で行ったことはまずは外観のイメージを変えるために店扉の玄関周りアイボリーカラーにナチュラル系の雑貨屋のような雰囲気に外壁塗装をしました。そして次に、外側箇所は濃いめのブラウンで落ち着いたシックな色合いに少しツヤ感もあるようなイメージの塗料に。そして外壁が終わったら、玄関に木の階段をインテリア兼入り口の小階段として設置して、アイボリーカラーの外壁と統一されたような清潔感とお洒落感を醸し出す雰囲気に。以前はまさに地域の文房具や雑貨屋さんの雰囲気のレトロなグレーのクスミ色合いがメインの外壁だったのですが、アイボリーカラーとブラウンカラーの外壁塗装でまさに見た目はシックなアパレル系の洋服を置いているお店にも見える様に。
それから彼は、外壁塗装が全て完了してから彼女を再び物件の前に呼び出して、今度はプロポーズを成功させたそうです。
外壁塗装によって彼女と結婚できることになった彼。今は彼女は無事に古着屋さん兼洋裁直しのお店をオープンさせて、彼もたまに手伝ったり、外壁の塗装の剥がれを直したりしながら夫婦共に充実した日々を過ごせるようになったんだそうです。