見た目では分からない

妻、「車をコインパーキングに置いて来て」
私、「どうして?」
妻、「今日から家の塗り替えが始まるからよ」
家の駐車場には塗装業者さんのトラックが置かれるため、私は家から徒歩5分のコインパーキングに車を置きに行った。
近所の人、「大変だね、今日から家の塗り替えなんでしょ?」
私、「・・・(どうして知っているのだろう?)・・・」
近所の人、「奥さんが挨拶に来られたよ」
私、「・・・(そういうことか)・・・」
家に帰ると、隣の家の車にビニールが掛かっていた。
私、「ご迷惑をお掛けします」
隣の家の人、「良いのよ、お互い様だから」
普段、あまり関わりの無い人と話すのは苦手。
私、「おはよう御座います」
私が挨拶したのは、家の塗り替えをしてくれる業者さんたち。
業者さんたち、「おはよう御座います」
挨拶はしてくれたが、若い業者さんはヤンチャそうに見え、私の苦手なタイプ。
しかし、塗り変えのための作業が始まると、一番頑張って働くのはヤンチャそうに見える若い業者さん。
一番頑張って働いてはくれても、子供たちの前で業者さんを褒められない、なぜなら、うちには年頃の子供がおり、ヤンチャそうに見える業者さんに影響を受けたら困るから。
妻、「業者さんにジュースを持っていくわ」
ジュースを持って行くだけなのに、妻はメイクを直した。
妻、「Aちゃん(娘)、手伝って」
娘、「はーい」
私、「パパが持って行くから良いよ」
家をキレイに塗り替えてもらっても、娘に変な虫が付いたら困る。
ヤンチャそうに見える若い業者さんを、興味津々に見ているのは高校生の息子。
私、「何を見てるの?」
息子、「あのバイク、高いんだよ」
息子が見ているのは、ヤンチャそうに見える若い業者さんが乗って来たオートバイ。
私、「見てないで、勉強をしなさい」
家の塗り替えが終わるまで気が気ではなかったのに、私の家の塗り替えが終わった1年半後、隣の家も同じ業者さんで家の塗り替えをした。
隣の家の塗り替えが1年後になったのは、評判の良い業者さんで予約が埋まっているから。

宮崎の外壁塗装