アクリル・ウレタン・シリコン、フッ素など、外壁塗装に用いる塗料は様々あり、同じ塗料でもメーカーによって値段やスペックに違いがある。
私、「塗料はどうする?」
主人、「何だって良いよ」
主人の「何だって良いよ」は口癖。
「今日は何を食べたい?」と聞いても、主人は「何だって良いよ」と答える。
40代後半の主人は、加齢が原因なのか、年々、髪が薄くなっている。
髪が薄い主人は、整髪料を変えた。
若い時は毛量が多かったため、ムースで髪を整えたら、スプレーで髪型を固めていたが、髪が薄くなった現在は、ジェルだけで髪を整えている。
自分の頭のことを考えたら、外壁塗装に使う塗料を「何だって良い」とは言えないはず。
私、「私が選んで良いの?」
主人、「任せるよ」
若い時の主人は、自分でドラッグストアに行き、自分で整髪料を選んで購入していたが、髪が薄くなってからは、ドラッグストアに行くのが億劫なのか、私が主人に代わって整髪料を買っている。
高いに越したことはないのだろうが、予算の関係上、家の外壁塗装は業者さんが勧めてくれたフッ素塗料を使うことになった。
とは、言っても、素人の目からは、どんな塗料で塗られているかは分からない。
業者さんが使う一斗缶には、商品番号らしき数字が書いてあるだけで、フッ素かどうかも分からない。
心配なのは、塗装なのに鼻をつく塗料の匂いが全然しないこと。
下塗りでは、塗料の匂いはしないのかな?
上塗りがいつから始まるのか業者さんに聞いてみると、上塗り塗装もとっくに始まっていた。
外壁塗装が終了すると、主人に「塗料はなんにしたの?」と聞かれたため、見積もりが1番高かった無機系ハイブリッドと答えると、主人は「ハイブリッドは違うね」と言った。
塗装業者さんに、塗料で塗りの善し悪しに違いはあるのか聞いてみると、「どんな塗料でも、同じように丁寧に塗る」と言われ、安かろう悪かろうと思っていた自身を恥じた。